【ワンピース映画】勢いが止まらない『ONE PIECE FILM RED』から考えるルフィの”夢の果て”【考察】

ONE PIECE

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8月6日に『ONE PIECE FILM RED』が公開されてから、9月19日で44日経ちました。

映画フィルムレッドの中に出てきた、物語への考察や、面白ポイントなどを考えていきたいと思います!!


この記事は、次のような方におすすめです!

  • 『ONE PIECE FILM RED』が面白かった!
  • 『FILM RED』と『本編』のつながりが気になる!
  • 『ONE PIECE FILM RED』をまた観たい!

まだまだ人気が衰えない『ONE PIECE FILM RED』の魅力について深堀していきましょう!!

ルフィの”夢の果て”とは

ワンピースの中で、たびたび注目されるのは、各キャラクターの”夢”です。

麦わらの一味に所属するキャラクターにもそれぞれ夢があり、それぞれの野望を達成したい、かつルフィの人柄を気に入って海賊をしています。


そんな中で、ルフィには夢の果てがあることをご存じですか?


単行本60巻”弟よ”において、第585話”兄弟盃”で、エース、サボ、ルフィがそれぞれ夢を語っています。


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エース、サボ、ルフィのそれぞれは次のような夢を語っています。

エース海賊になって、勝って勝って勝ちまくって最高の”名声”を手に入れる。
サボ広い世界を見て、それを伝える本を書く。
ルフィおれはなァ!!
ワンピース60巻 585話”兄弟盃”より要約

ルフィが自分の夢を宣言した後、サボとエースはぽかんとしてしまいます。


今のところこの”夢の果て”は、作中で明言されておらず、おそらく本編終盤で明かされる謎の一つだと考えられます。



ルフィと言えば「海賊王に、俺はなる!!」というセリフで有名ですから、麦わらの一味はじめ近くにいる人は、ほぼ”海賊王になること”が夢だと考えています。

しかし、”海賊王になること”が夢なら、60巻の時点で濁す必要はありません。

ですから、”海賊王になること”はあくまでルフィが夢を叶えるための手段に過ぎず、ゴールではありません。



では、一味にも明かしていないルフィの”夢の果て”を知る人には、どのような人物がいるのでしょうか。

ルフィの”夢の果て”を知る人物

まずは、エースサボ

エースとサボは、東の海のゴア王国のはずれの海岸で本人から聞きます。

両者とも自分の夢を熱く語った後、じゃあ俺も!とルフィが宣言しましたが、ぽかんとしてしまいました。

その後、エースは、「お前は何を言い出すかと思えば…。」と動揺するのに対し、
サボは、「面白ェなルフィは!」と、なんとなく納得している様子があります。






次に、ワノ国で出てきたヤマト

ヤマトは、99巻”麦わらのルフィ”の、第1000話”麦わらのルフィ”において、ヤマト本人がエースから聞いたと明言しています。




エースがワノ国に上陸し、ヤマトといろいろあったあと、ルフィの”夢の果て”についてつい口を滑らせてしまいます。


エースは理解してもらえるわけがないと考えていたので、ヤマトに「絶対に笑うな!」と言いますが、ヤマトは、おでんが海賊王に言われ感銘を受けた言葉と同じであったため、感動して泣いてしまいます。






最後に、幼少期にともに過ごしたシャンクスウタ




52巻”ロジャーとレイリー”の506話”ロジャーとレイリー”で、シャンクスは、「ロジャー船長と同じことを言うガキがいたんだ…!船長のあの言葉を…!」とレイリーに伝えています。

シャンクスと一緒にいるときに発言していることから、一緒にいたウタも知っている可能性が高いです。


映画を見ていないと、気付けないシーンだったかもしれません。

話を聞いたレイリーも、ロジャーの言葉を思い出して理解している可能性がありますね。

ルフィの”夢の果て”は何か

ルフィが考える夢の果て、それは”海賊王になり、大海賊時代を終わらせること”だと考えます。


その根拠は以下の通りです。

  • 縛られることが嫌いなこと
  • 略奪行為を行わないこと
  • ヒーローに憧れていること
  • 理想を追い求めていること

では1つずつ見ていきましょう。

1 縛れることが嫌い

ルフィは”自由”を追い求めています。

シャボンディ諸島で、レイリーに「この海を支配できるか?」との質問に対し、
「支配なんかしねェよ。この海で一番自由な奴が海賊王だ!」と回答しています。

また、ドレスローザで、ドフラミンゴに鳥かごの”支配”を受けたときには、「息が詰まりそうだ」と発言しています。

これらのことから、ルフィは何物にもとらわれない、自由な生活をしていたいと考えていることが予想されます。

2 略奪行為を行わない

ルフィは略奪行為を行いません。無銭飲食や建物を破壊することはありますが、基本的には”誰かを襲って金品を奪う行為”をしたことがありません。

また、ルフィは「ありがとう」「ごちそうさまでした」などの感謝を表す言葉を発します。

海賊でそのような言葉を口にする人は非常に少なく、考えただけでもシャンクスとルフィ程度です。

したがって、ルフィの考える自由とは、バギーや黒ひげの自由と異なるものと考えられます。



黒ひげ、バギーの自由→自分のやりたいことは何をしてもよい(略奪や窃盗)
ルフィの自由    →自分の力で何でもできる(自分の夢や野望)

3 ヒーローに憧れている

ルフィは、自分がなりたいとは考えていませんが、ヒーローを尊敬しています。

この世界のヒーローとは、「人助けをし、みんなから注目され、食べ物を分け与えてやる存在」です。


ルフィは、ヒーローは好きだけど、”肉は自分で食べたい”という理由から、ヒーローにはなりたくないといいます。

裏を返せば、肉を自分で食べられるなら、ヒーローになりたいということです。
ヒーローとは、弱きを助け、悪を裁く人。


ルフィのこれまでの冒険に似ています。

4 理想を追い求めていること

ルフィは冒険が大好きです。自分の理想やロマンを追い求めて行く先を決める。
効率よりも楽しさを重視しているように見えます。

決め手は、シャボンディ諸島。シャッキー‘sバーでのひとコマ。

ウソップがレイリーに、”ワンピースがラフテルにあるか”を訪ねようとしました。
するとすかさず、ウソップを止めます。

「つまらねぇ冒険なら俺はしねェ」

このセリフを覚えてる方も多くいるを思います。

ルフィは、自分の興味や関心を原動力に気になることを解明したいだけなのです。

自分の興味の中で大きな割合を占めるのが、”ワンピースの存在”であって、それを手に入れる手段が”海賊王”なのではないでしょうか。

変な話、ワンピースが手に入るなら、ルフィは海賊でなくてもよいのかもしれません。


では、なぜ海賊にこだわるのか。
それは、幼少期に深いかかわりがあります。

ルフィの”夢の果て”は、どのように形成されたのか

ルフィの”夢の果て”の形成には、次の3人が関わっています。

  • サボ
  • ガープ
  • シャンクス(とウタ)

それぞれがどのように関係してくるのか。

サボ

サボは、貴族の家に生まれますが、親の考えや、他の貴族への評判から、自由とは程遠い生活を仕入れれます。

それに嫌気がさしたサボは、親元を離れ、エース、ルフィとともに生活しました。

親元に無理やり連れ戻され、支配された世界の嫌な大人たちを見て、サボは海へ出ることを決意します。

しかし、その出航は、世界を支配する天竜人によって邪魔されてしまいます。

この一連の流れを目の当たりにしたルフィは、支配に対する嫌悪感や自由に生活することへの憧れを、より強く抱くようになりました。

ガープ

ガープははじめ、ルフィとエースを海兵にしようとします。二人の強さの基礎となっている体力や戦闘力は、ガープに仕込まれたといっても過言ではありません。

しかし、なぜ海兵にならなかったかは、次のシャンクスのパートでお話しします。


ガープがルフィにもたらしたもの、それは”自由の考え方”です。


ガープは、海軍では英雄で、大将になっていてもおかしくない実力者です。
しかし、中将のままでいたのは理由があります。それは、


自由に行動するために、大将の肩書が邪魔になるから

です。


ガープも自由に行動したい、枠にはまらない生き方をしたい人です。そのじいちゃんに育てられたルフィは、より自由を追い求めようと、意思を固めていきます。


エースについては、小さいころから自分の存在意義について自問自答していて、夢が自分の名を世界に知らしめることだったので、ルフィのように自由を求める海賊にならなかったんだと考えられます。

シャンクス(とウタ)

シャンクスは、ルフィが自由を追い求めるために海賊になりたいと思うきっかけを作った人物です。

シャンクスは、ルフィが憧れた海賊。

楽しそうで、強くて、なにより自由そうです。

子どもの頃のルフィが、周りの大人の中で、一番自由そうな人がシャンクスであったと考えられます。

この中で、ウタと出会いますが、実は、ウタの”自由”とルフィの”自由”には、大きな差があります。


ウタの自由 →この世界の嫌なことから目を背け、仮想世界で楽しく過ごす自由
ルフィの自由→自分のやりたいことを追い求め、そのために死ぬことも厭わない、現実世界での自由

どちらも、苦しみのない”新時代”を迎えようとしていますが、現実世界と仮想世界のそれぞれの自由と大きな差があります。

ルフィは、「自分のしたいことを自由にできる自由」を求めています。

なので、ウタの自由である「なんでも思い通りになる自由」は、ルフィの意思から大きく反してしまいます。

ルフィの”夢の果て”としての結論

以上のことから、ルフィの”夢の果て”は、「誰にも支配されない、自由な世界を作ること」であると考えられます。

海賊王になって、力を手に入れ、世界を支配している人たち(天竜人や世界政府)から世界中の人々を開放し、みんなが自由に過ごせる世界(世界政府が誕生する前の世界)を作りたいと考えていると思います。

ルフィも、麦わら大船団の船長を嫌がったり、「支配なんかしない」というコメントだったりを見ると、この結論にうなずけるのではないかと思います。






いかかでしたか?

今回は、映画『ONE PIECE FILM RED』からヒントを得て、ルフィの”夢の果て”について迫ってみました!!

皆さんはどのように考えましたか?

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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